火星 の地表や気候、地形を研究するために、ソ連、アメリカ、ヨーロッパ、日本によって今までに軌道探査 機、着陸機、ローバーなどの多くの探査 機が火星 に送り込まれた。火星 を目指した探査 機のうち、約 2/3 がミッション完了前に、またはミッション開始直後に何らかの失敗を起こしている。この高い失敗率の一部は技術上の問題によるものと考えられるが、特に考えられる原因がないまま失敗したり交信が途絶えたりしたものも多く、研究者の中には冗談半分に地球-火星 間の「バミューダトライアングル」と呼んだり、火星 探査 機を食べて暮らしている宇宙悪霊がいると言ったり、火星 の呪いと言う人もいる。 最も成功したミッションとしては、ソ連の火星 探査 機計画やアメリカのマリナー計画、バイキング計画、マーズ・グローバル・サーベイヤー、マーズ・パスファインダー、2001マーズ・オデッセイなどがある。 ヴァイキング1号の着陸地点
グローバル・サーベイヤーは峡谷や土石流の写真を撮影し、帯水層と同様の液体の水が流れる水源が
火星 の地表または地表近くに存在する可能性を示唆した。2001マーズ・オデッセイは、
火星 の南緯60度以南の南極地方の地下約3m以内の表土には大量の水の氷が堆積していることを明らかにした。
2003年、ESAはマーズ・エクスプレス・オービタと着陸機ビーグル2からなるマーズ・エクスプレス
探査 機を打ち上げた。マーズ・エクスプレス・オービタは
火星 の南極に水と二酸化炭素の氷が存在することを確認した。NASA はそれ以前に北極について、同様の氷が存在することを確認していた。ビーグル2との交信には失敗し、2004年2月初旬にビーグル2が失われたことが宣言された。
スピリットによって撮影されたコロンビア・ヒルズのパノラマ画像同じ2003年に NASA はスピリット (MER-A)、オポチュニティ (MER-B) と命名された2機のマーズ・エクスプロレーション・ローバーを打ち上げた。2機とも2004年1月に無事に着陸し、全ての
探査 目標を調査した。当初計画されたミッションは90日間だったが、ミッションは数回延長され、いくつかの機械的トラブルは起きたものの、2007年現在もなお科学的成果を地球に送り続けている。最大の科学的成果は、両方の着陸地点で過去のある時期に液体の水が存在した証拠を発見したことである。また、
火星 の地上で撮影された旋風 (dust devil) が
火星 の地表を動いていく様子がスピリットによって検出された。この旋風はマーズ・パスファインダーで初めて撮影されていた。
スピリットによって撮影された火星 の旋風有人火星 探査 ヴェルナー・フォン・ブラウンをはじめ、多くの人々が有人月
探査 の次のステップは、有人
火星 探査 であると考えてきた。有人
探査 の賛同者は、人間は無人
探査 機よりも幾分優れており、有人
探査 を進めるべきだと主張している。
アメリカ合衆国のブッシュ大統領(父)は1989年に月および
火星 の有人
探査 構想を明らかにしたが、多額の予算を必要とするために断念された。また、ブッシュ大統領(息子)も2004年1月14日に「宇宙
探査 の将来」(en:Vision for Space Exploration) と題した新たな計画を発表した。これによると、アメリカは2015年までにもう一度月に有人
探査 機を送り、その後有人での
火星 探査 の可能性を探ることとなっている。技術的・経済的な問題上、実際に
火星 探査 が実現するかどうかは不透明な部分が多いが、2006年現在、既に個々の問題についての研究・開発が動き出している。又、ロシアも将来的に有人
火星 探査 を行うことを予定しており、技術的・経済的に判断して2025年までには実現可能であるとしている。更に欧州宇宙機関 (ESA) も、2030年までに人間を
火星 に送る「オーロラ・プログラム」と呼ばれる長期計画を持っている。
特にネックとなるのは、
火星 への往復と滞在期間の合計で1年強から3年弱という、月
探査 とは比較にならない長期間のミッションであることと、運ばなければならない物資の量である。このため、
火星 の大気から帰還用燃料を製造する無人工場を先行して送り込むプランなども提案されている。
火星 探査 批 判火星 探査 は近年根強く実施されているが、前述のように
探査 計画の約2/3が失敗に終わる上に、莫大な予算がかかるとして批判する声も大きい。「
火星 に水がかつてあった。それがどうした。我々の生活に関係あるのか? 予算を地球の為に使うべきだ」というようなものである。実際には(アメリカ合衆国を例に取れば)国防費の1/20以下のNASAの予算の、更にごく一部が
火星 探査 に割り当てられているに過ぎないのだが、こうした声を無視する事も出来ず、
探査 計画の低コスト化が進められている。
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